愛犬との時間がもっと特別になる
—獣毛ブラシの魅力と選び方—
最近、ふわふわの毛並みが目を引くワンちゃんを見かけて「うちの子も、もっとツヤツヤにしてあげたいな」と思ったこと、ありませんか?
私は、色んなブラシを試してきました。そして辿りついたのが「獣毛ブラシ」という選択。
獣毛ブラシってどんなもの?
その名の通り、馬、豚、猪、ヤギなどの動物の毛を使って作られているブラシです。
合成素材のブラシとはちょっと違って、自然のやわらかさとしなやかさがあって、触れた瞬間から「これは優しいかも」と感じられるんです。
しかも、このブラシは毛玉の予防やマッサージ効果も期待できて、ただ毛をとかすだけじゃなく、ワンちゃんとの大切なコミュニケーションタイムにもなるんですよ。
どんな獣毛ブラシでもいい、ってわけじゃないんです
ここがちょっと大事なポイント。
実は獣毛ブラシって、一見どれも同じように見えても、どの動物の毛を使っているかや、どんな処理をされているかによって、肌ざわりや仕上がりにかなり差があるんです。
動物の種類、使用部位などによって様々な毛の質があり、硬さが変わります。
一般的に馬毛はやわらかく、猪毛はしっかりとしたコシがあると言われていますが、使われる部位や長さで使用感も変わってくるので一概には言えません。
それにブラシは目的に合わせて動物の種類や使用する部位が選ばれていて、混毛(毛を混ぜて調整)しているものもあります。
だからしっかりと試す必要があって、ナイロン毛が混ざっていないことも確認したいポイントです。
あとは、誰に何をするかです。
パピーちゃんやブラシが苦手な子に向いてるブラシ、毛量が多い子のためのブラシ、ツヤを出すために使うブラシなど、目的も様々です。
私たちトリマーは、一人の子に対してもブラシを使い分けています。
ブラッシングが苦手な子には、段階的にレベルアップ
最初はブラシを見るだけで逃げちゃうタイプのワンちゃんがいました。
でも、やわらかい白豚毛のブラシからスタートして、だんだん慣れてきたら少しコシのあるタイプに…と、段階を踏むことで、今では喜んで「ブラッシングタイム」が日課に♡
中には「ブラシ見せるとゴロンってお腹見せてくれる子」もいるそう。
それって信頼の証。優しく、心地よいと感じてもらえた証拠ですね。
“触れる”ことの大切さ
私たちも誰かに優しく髪をとかしてもらうと、心がホッとするように、
ワンちゃんにとっても、ブラッシングは心と心のコミュニケーションなんだと思います。
ぜひ、ご自分のワンちゃんにぴったりの獣毛ブラシを見つけて、もっと特別なふれあいの時間を過ごしてみてくださいね。
ブラッシングの方法などお困りなことがあれば、お迎えの際にレクチャーさせていただきますのでご相談ください。
ドッグサロン アイリー